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第7話

状況がよく飲み込めずに、ひたすら静視しているだけだった。清様のあられもないお姿に、上せる頭でぼぅっと眺めていることしか出来ない。 清様の中には、俺がさっき出した精液が入っている。信じられないことに、俺の精液を使い、後孔を指で解したのだ。桃色に染まった清様の頬はいつまでも見ていたいくらい可愛くて、今まで経験した何よりもいやらしい。 己の容量を超えた営みは危険な麻薬のように俺を虜にした。 「……はぁっ……ん、……ぁぁ、雄一郎の……いい……ぁっ……」 俺の勃っているそれを、自らの後ろに挿入すべく俺の上へ跨り、静かに腰を落とした。 みちみちと音を立てて清様の穴が広がる。柔らかい襞に囲まれたモノは快楽のつぼを刺激されて更に大きくなった。 というか、こんなものを見せられて興奮しない訳がない。行燈の薄明かりに照らされた主は最高潮に熟れた果物みたいな甘い匂いがした。 「……あ……おおきく、なったじゃないか……まだ動くなよ……慣れるまで……」 「はぁ……はぁ……清さま……動きたい……」 待て、と言われて、落ち着かせるために深呼吸をする。初めての快楽に膝がガクガクと震えた。我慢できない。 目の前の愛しい人は、股を拡げ俺の息子を美味しそうに後ろの口で咥えている。全てが丸見えだ。花や動物を愛でていた横顔とは全く違う、こんな淫靡な熱を隠し持っていたのか。修行のような我慢の息遣いだけが部屋に響く。やけに時間が長く感じた。 「…………そろそろ……いいな。ちょっと俺が動くから…………ぁぁ、あっ…………」 高く甘えた声を出して、清様が腰を上下に動かし始める。好きな場所があるらしく、自分のいいところに当たるよう上手く調整していた。助平すぎるにも程がある。ムラムラと欲望が溢れ出した。 「くっ……俺も、限界、です……」 「ちょ、雄一郎……だめ……はじめてのくせに…………や、ん……あ、きもちい……」 恐る恐る腰を動かす。性交とはこうやるものかと手探りで身体を動かす。互いの肌と肌がぶつかる音と衝撃に驚く。清様のご負担になっていないかと、残っていた理性で力を和らげたら物凄い形相で睨まれた。 「手加減……するなっ……」 「すみません、俺……清様が……好きですっ……」 上に乗っている細い腰を両手で固定し、本能のままに突き上げた。もう止まる術はなく快楽に没頭する。清様の前からも精液が散った。 それから、(たが)が外れたように何度も交わる。現実から逃げるように清様をかき抱いた。

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