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第39話

声の聞こえる方を見ると篝がいた。 「わぉ会長だ~。」 「……何でいんの?」 「たまたま通りかかったら君たちがいたからだよ。 別にストーカーじゃないからね?」 真木をつけていたわけではないと念を押し何をしているのかと質問を受ける。 「別に、兄ちゃんの誕生日がもうすぐだから何かプレゼントしようかなぁと。」 「へぇ~プレゼントねぇ~。 因みに僕の誕生日は10月8日だから!!」 しれっとプレゼントを要求してくる彼の発言は無視しどういうのがいいのかアドバイスを求める。 「う~ん……最終的に真木君が選ばないと意味ないと思うけど、しいて言うならネックレスが無難かなっておもうけど?」 「う~ん…そうだな。 じゃあこのネックレスにしようかな。」 真木が手に取ったシルバーのダブルリングのネックレス 選んだ理由は自分の好みだと言うのも大きいが玲にも似合いそうだと思った。 まぁ玲なら何でも似合うんだろうが。 「リング……真木君特に意味はないんだろうけど玲はなんか勘違いしそうだよね。」 「?何が?」 「いや…じゃあ買っておいで!!」 レジへ行き会計を済ませ皆の所へ戻ろうとしたら蓮条と二階堂の姿が見当たらない。 仕方がないから電話をかけてみた。 「おいどこいるんだよ?」 「あ~いや~折角会長といい雰囲気だから邪魔しちゃ悪いと思って…先帰るわ。」 そう言って一方的に切られた。 心底余計なことをしやがったと学校で会ったら一発殴ろうと決心し それから二人が帰ったと篝に伝える。 「じゃあそこでお茶でもしない?」 すると篝は向かいにある喫茶店へ行くことを提案した。 「いや、いい……。」 篝といるとロクな事が無いため断った。

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