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第38話
相談に乗ってくれた二人と日曜日兄の誕生日プレゼントの買い物に付き合ってくれると約束を取り付け放課後帰ろうと下駄箱へ向かい靴を取り出そうとしたその時
「いっ……!!」
チクッと手を刺すような痛みが走った
見ると靴に3~4個の画びょうが入っていた
「真木~どうした?」
先に靴を履いて待っていた玲が聞いてくるが何でもないと画びょうを隠し玲の元へ行く
きっと不良の自分が気に入らない奴の仕業だろうが誰がこんなことすんのか皆目検討がつかないしどうせ分からないなら放っておけばいいと思った
そして約束の日曜日
「で、何処行くの?」
「手っ取り早くアクセとか?」
取り敢えずベタにメンズのアクセサリーを見てみることになった
そこで自分の好みなピアスを見つけた
「あ、このピアスいいかも……」
「アホか今日は兄貴のプレゼント買うんだろうが」
バシッと蓮条にシバかれる
「しかもこれ高けーし」
「うわっ、マジか……」
値札には30000と書いてある
高校生の小遣いでは厳しい値段だ
「つかここ高い他行くぞ」
「んじゃ俺これ買ってくっから
ちょっと待ってて」
と高そうなブレスレットもってレジへ行く二階堂
そうだ、あいつ金持ちだった
腹が立ちながら今度は比較的安い店に来た
安い分そこまでいい品はないがまぁ仕方ない
だが兄の趣味が分からない
すると後ろから聞き覚えのある声がした
「あれ真木君?こんなところで会うなんて運命かな?」
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