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第21話(R18)
紫薫さんから秘部の解こしと愛撫を受け、俺のそれはもう待ちきれんばかりにヒクつき、αの子種を欲していた。
「紫薫さん、きて…っ」
卑猥に開閉する秘部に熱いペニスの感触が触れる。
挿入に備え力を抜こうとすれば、その高ぶりは一気に最奥まで穿った。
「──ッぁん…はっ」
感じたことのない圧迫感と異物感。
自分の中に紫薫さんがいる。
ずっとずっと好きだった人と繋がれた。
「嬉しい…」
俺は光悦とした笑みを浮かべ紫薫さんの頬へ手を添えた。
「愛してるよ、結糸」
彼は優しいけれど深い口づけを残した。
───
「はあッ……うァ……んっ……ダメ…っイッちゃう──…!ふッ……ぁんん!」
今のが果たして何度目の絶頂なのか。
彼と体を重ねるとすべてが満たされる。
愛しい身体に触れて、心も通じあえると感じた。
──
それから何刻かたって、睦言を交わせていたその時。
「結糸」
「なに…?紫薫さん」
彼の曇のない瞳を見つめ返せば、
そっと首の後ろを撫でられ、他とは違う快感が身体を伝う。
「俺と番になって欲しい」
こんなに幸せなことがあるのか。
加速する胸の鼓動を止めることはできない。
「俺は…ずっと貴方と番になることを望んでいました。でもそれは俺みたいのが望んでいいことじゃないって分かってた。……夢見てしまったんです。そばにいるだけで幸せだったはずなのに……今、貴方と想いが通じあって愛し合えた。」
それがどんなに嬉しかったか。
「愛しています」
俺の涙が頬を伝うと同時に紫薫さんの美しい瞳からも宝石のような雫が零れた。
「俺と番になってください、紫薫さん」
項に走るのは鋭い痛みに快感、そして溢れんばかりの幸せ。
ここに貴方の愛の証が刻まれたのですね。
「生涯君を愛すると誓うよ」
『貴方を愛しています』
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