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第7話
有島を家まで送り、俺は暫く志賀の屋敷へ居座る事にした。
「若様、離して下さいませんか」
志賀が繋いだ手を持ち上げて言う。いつ言われるか試していた。最近、志賀が小言わない。俺が正体明かした時から困ったような表情をするようになった。
俺は手を離し、馬車を降りて志賀邸に入った。一番奥の引き戸を開けた。ベッドのない狭い和室。俺はここが気に入っていた。
「やはり客間をお使いになられてはいかがですか?」
「いい、この方が落ち着く。それよりここに書いた人物に、彼処の株を手放すように仕向けろ」
「ですが彼処は」
「爵位なんてどうでもいいんだろう?」
「今更、変えられません」
「大丈夫不利にならない。悪どい手口で増やした財産、少しくらい減っても構わないだろう。…仕事の話は終わり」
俺は立ち上がり志賀の側に座り、手をもう一度握った。
「父上の容態は?」
「よろしくありません」
「そうか。志賀、父上が好きか? それとも時久?」
志賀の目が俺じゃなく、時久を探してるような目をする。応えないのは分かっているのに、聞きたくなる。側にいると触れたくなる。これは時久の感情なのか?
「・・・」
「いいよ応えなくて。俺にはどうでもいい」
志賀のネクタイに指をかけ解き、色白の肌に触れた。
「時久様……」
「その名を呼ぶなんて狡い」
俺は止めた手を小さな突起へ滑らせた。その手を志賀が阻止する。
「時久様こんなこと」
「俺は時久じゃない!」
知久だ!
俺は志賀に激しくキスを繰り返した。抵抗する志賀の体を倒し、首筋から胸へ唇を這わせ小さな突起に舌を絡め吸った。
「ここ……」
「……あっ」
褌越しに熱く反り上がった志賀のモノを下から撫で上げ強く握った。
「いっっ!」
「父上に触らせた?」
尻の割れ目を布越しに指で辿り、直に窄みに触れた。狭い中を指で強引に貫き、志賀の熱く立ち上がったモノを咥えた。
「やっ……」
「……嫌じゃないだろ。ここはほら」
「時久様! 離して…くださや…んっっ」
志賀のモノを咥えながら後ろの指を動かし、激しく吸い上げた。熱い体液を口で受け止め自らの手に吐き出すと狭い窄みへ塗り付けた。
「あ……はぁ…んっっこれ以上は」
「……嫌?」
俺は志賀に深く唇を合わせ舌を絡めた。志賀が俺の舌に噛み付き口を離した。
「私の気持ちなど…っ考えていないくせに」
「おまえの気持ちなんて…知りたくない!」
一気に志賀の中を貫いた。激しく揺さぶって何度も志賀の中に吐き出した。俺の体はどう考えても時久なんだ。だけど志賀に俺だって分かって欲しくて……
「志賀! 俺を呼んでよ!し…がっ……!」
志賀が好きだ____
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