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1.君との約束

……………… 車が小さくなりやがて見えなくなった。 隣でまあ無邪気に笑う君を横目で見る。 「…行っちゃったね。」 「…そうだな。」 なんだか居たたまれなくなり、足早に家へと向かう。 「待ってよ。…もう相変わらず冷たいんだから。」 ひょこひょこと俺の後ろを着いてくる君。 「あのな、本当にあいつじゃなきゃいけないのか?」 もう一度嗜めるかの様に問い正した。 「…そうだよ。…あのコが居たから今の僕が居るんだよ?」 嗚呼…。やっぱり…あいつがあの時の…。

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