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酔いが回ってきたのだろうか。突然、体がカッと熱くなり、呼吸が乱れ始める。
「どうしたの? 大丈夫?」
稔さんが心配そうに顔を覗き込んでくる。
「‥‥‥すみません。ちょっと、酔っちゃったみたいで‥‥‥」
そう言いながらも少し目眩がする。視界がグラグラして、目が熱く潤んでくる。
「ちょっと横になりな」
稔さんがベッドに上がると、僕の脇を抱えてベッドに引っ張り上げる。さすが、警察官は力があるなとぼんやりとした頭で考えた。
「す‥‥すみません」
だんだん呂律が回らなくなってきた。それ以上に下半身が無駄に反応をしていて、自分がおかしくなったんじゃないかと怖くなる。
「大丈夫かい?」
稔さんが優しく問いかけてくる。
「なんだか‥‥‥僕、おかしくて」
呼吸が乱れ、どうしようもないぐらい興奮している。お酒で酔ったぐらいで、こんなに欲情するのかと僕は驚いた。
稔さんは僕の下腹部の膨らみに気付いたらしく、笑みを浮かべる。
「若いからしょうがないよ」
そう言って、僕のシャツを捲り上げ肌を撫で回す。
「はぁっん‥‥‥」
自分でも驚くぐらい甘い声が漏れる。恥ずかしい気持ちがあるのに、止めることが出来ない。
「大丈夫だよ。夢だと思えばいい」
そう言って稔さんは僕の上に、覆い被さる。綺麗な顔が僕に近づき、唇を重ね合わせる。
「あっ‥‥‥み、稔さん‥‥‥」
止めようにも腕に力が入らない。そのまま、稔さんの暖かい舌が口の中に潜り込んでくる。
あまりの気持ちよさに、僕はイってしまいそうになる。
まさか、男性相手に欲情するとは思ってもみなかった。
稔さんは巧みに僕の舌を捕まえたり、歯列をなぞったりとかなりのテクニシャンだ。
その合間に手を腹部に這わせるのも忘れない。こんな時にも、僕も見習わなきゃなと考えてしまう。
掌が胸にまで達し、指先が突起に触れると身体中に電気が走ったように痺れる。
「んっ、はぁっん‥‥‥」
思わず唇を離し、仰け反りかえる。気付くと、僕は下着を汚していた。
それでも、まだ足りないとばかりに僕のモノは立ち上がったままだ。
「イっちゃったの?」
稔さんが耳元で甘く囁く。そんな事を聞かれると恥ずかしさで布団に潜り込みたくなる。
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