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二人でベッドに上がると、稔さんが優しく押し倒してくる。
全身で受け止めると、優しく口づけを落とされ、僕は思わず緊張で体が強張ってしまう。
稔さんが唇を割って、舌を入れてきたので僕も、恐る恐る追うように舌を絡ませる。
「んっ……はぁ」
舌が絡みつく度に、唇の端から唾液溢れ出る。
いつのまにか、僕の下腹部に熱が溜まっていて驚く。
さっきまでの不安はどこへやら。僕は早く触って欲しくて、稔さんに下半身を押し付けてしまう。
期待に答えるように稔さんの手が、ズボン越しに触れてくる。
「焦らしてごめんね」
稔さんが微笑むと、僕のスラックスの前を開ける。脱がしやすいように、僕は腰を少し上げた。
稔さんが僕の首元に、唇を落とすと鈍い痛みが走る。赤い印を付けられたと分かり、少し戸惑ってしまう。
今度は僕のシャツをまくりあげると、胸の先端に舌を這わす。その度に、全身が甘い刺激に侵されてしまう。
「ふっ……はぁっ……っ」
さっきまで緊張で強張らせていた体が、次第に弛緩していく。
稔さんの手が僕のモノに触れ、すでに蜜が溢れ濡れていた。
恥ずかしくて僕は、涙で濡れる目元を腕で覆う。
「玲くん……」
稔さんが優しく、名前を呼ぶと僕のモノが熱い粘膜に包まれ思わず腰が跳ねる。
「み、稔さん……やめてください」
口に含まれたのだと分かり、僕は思わず顔をあげる。
必死で腕を伸ばし、稔さんの頭を押しやろうとするも強く吸われる度に、力が抜けてしまう。
「あっ……あぁっ、で、出ちゃうんで離してください」
僕は必死で懇願するも虚しく、逆に攻め立てられ呆気なく吐き出してしまった。
脈打つのを感じながら、「は、離してください」と弱々しく訴える。
やっと顔を上げた稔さんは、僕が出したものをあっさりと飲みほしてしまう。
「……なんで飲んじゃうんですか、ちゃんと出してください」
僕は思わず抗議の目を向ける。
「だって、もったいないじゃないか」
稔さんはうっとりとした表情で、僕を見つめる。
好きな人のでも躊躇しそうなことを、稔さんは容易くやってみせた。僕への愛情の大きさを、見せつけられたようで少し戸惑ってしまう。
それでも、思考を掻き乱す稔さんの手管に、次第に溺れていく。
気がつくと僕は稔さんに身を委ね、深くへと落ちて行ってしまった。
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