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兄弟どっちも興奮コタツ!?ローターHのその後は!
「ただいまー」
「おかえり、トモ」
「あれ、とーさんかーさんは?」
「おかーさん買い物。おとーさん会議」
「腹減った」
「お弁当買ってくるって」
「やった」
弟の星哉、兄の智章、二人は年子の高校生兄弟だ。
コタツに入ってぬくぬくしていた弟、バスケの練習を終えて夜七時前に帰宅した兄。
「「…………」」
最近、互いに黙って兄弟相手に過激妄想してはひとりHに夢中な日々を過ごしていたせいか。
両親は留守、飼い猫の○太郎が近くでごろごろする中、妙な沈黙が流れた。
「あのさ、星哉」
そんな微妙な沈黙を先に破ったのは兄の智章だった。
「俺、さっきガッコで告られたわ」
「えっ?」
「三年女子に。びびった」
「ほんと? 年上から? うわああぁ」
「来年卒業するからって」
手洗いうがいをさぼって制服のままコタツまっしぐら、重たいスポーツバッグとスクールバッグをすぐ背後に放置していた智章はスクールバッグの方を手繰り寄せた。
ゴソゴソ、何かを取り出すと、テーブルにコトンとそれを置く。
ローターだ。
二度見しても、うん、やはりどこからどう見てもローターに間違いない。
童貞ながらもエロ動画やエロ画像で見覚えのあるエロ玩具の突然の出現に弟の星哉は。
「……なんでいきなりローター出すの、トモ」
「その三年女子にもらった」
「……え? そのセンパイ、痴女なの? 変態ですか?」
「さぁ」
「ていうか、告られて、どしたの? 返事は?」
「保留」
「うわ、キープしてる、最悪」
「断ろうと思ったら、これ使って遊んでもいーよって言われて、断れなかった」
「やっぱ痴女だ」
二人の間に置かれたピンクローター。
楕円のかたちをしたローター部分からコードが伸び、スイッチを切り替えるコントローラーに繋がっている、ダイヤル式で振動調節も可能な模様。
「やっぱ痴女だ」
「見た目ふつーだったけどな」
「ねー、これ、まさか使用済み?」
「さぁ」
「触ってみよ」
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