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俺は恐る恐る、それまで敢えて逸らしていた視線をソコへと持っていった。
嘉月の股間に。
ソコには当然、嘉月のペニスが。
ちょっと想像とは違った、お上品な色をした、つるりと剥けた亀頭。
すでに滴り始めていたカウパーでしっとり濡れている。
過激律動に合わせてぴくんぴくん揺れていた。
え、え、えろい。
「なに……人のチンコ勝手にガン見してんの、眞部さん……」
「えっ!あっ!うっ!」
嘉月はまたあのやらしい笑みを浮かべた。
そうして、するり、自身のペニスに指を絡ませた。
俺の視線の先で堂々と手コキを始めた。
「わわわっ、締まる……!」
「あぅぅーーー……やば、これ、いくかも……っ……く」
「かっ、づっ、きっ、くっ!」
「あああああーーー……っっいくーーー……っっ」
嘉月の指の狭間から白濁した雫が激しく飛び散った。
途端に締めつけが勢いを増す。
ペニスが肉の壁に思い切り挟み込まれた。
「うっ!」
でも、俺、いかなかった。
なんかもったいないと思って、歯を食い縛って、堪えた。
もうちょっと嘉月のココ、味わってみたいかなー……みたいな。
なんか欲が出てきてしまいました、みたいな。
「……俺も動いていい?」
俺の腹上で束の間へばっていた嘉月はしんなりした前髪越しに俺をじろりと見つめてきた。
「あ、ごめん、ごめんなさい」
「……一端、抜いてください、眞部さん」
いきなり敬語に戻られると、なんか怒ってるのかな、とびくついてしまう。
とりあえず言われた通り抜こうっと。
アナルから引き摺り出すなり勇ましく屹立した俺のペニスを目の当たりにし、嘉月は、小さく笑った。
「……眞部さん、案外肉食系?」
「そ、そんなことないと思うけど……え」
嘉月はごろんと体を反転させて俺に……尻を向けてきた。
「バックで……してみます?」
俺……がっつり頷いてしまいました。
「ひ……っ!」
「ご、めん……っでも、止まらな……い!」
「んあああ!!!! あーー!! あーーー……!!」
射精したばかりで感度が増したのか、嘉月は悲鳴じみた声を上げてがくがく揺れた。
掴んだ腰から伝わってくる微痙攣。
ぱっくり拡がったアナルに出入りするペニスを見ていたら邪な征服感に満たされる。
「い……っいくよ……っほんと……いいのっ? 射精していいのっ?」
「いいって……! いちいち……っ確認すんな、ぁっ!ぁっ!」
「……あ~~~……っい…………く…………!!」
どっっくん…………!!!!!
「ふぎぃぃ…………っ!!」
今度は動物じみた鳴き声を洩らして、嘉月、シーツにぱたぱたと白濁の雫を降らせた……。
名無しさん:アルバイトと体の関係を持ってしまいました。
暇な名無しやろう:うらやましー
粋な名無し殿:あれ?
名無し様:バイトって男じゃなかった?
ゲスなバイトさん:ちょーぜつ熱帯夜ありがとーです
強張りがちにスマホから視線を上げてみれば。
PCと向かい合った嘉月は片手に新作スマホを携え、肩越しに俺を見て。
紛うことなきエロゲスな笑みを浮かべた
「……なんでこの掲示板知ってるの、嘉月君」
「あー、たまたま視界に入ったっていうか、眞部さんのスマホ、デスクに置きっぱだったから、ちらって」
それはたまたま視界に入ったというのではなく、盗み見、というやつじゃないのかい、バイトの嘉月君?
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