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第3話

ただでさえ塾の時間に間に合うギリギリの時間の電車なのに、トイレに行かなければ行った所為で完全に授業に遅刻だった。 駅のトイレの個室で1人虚しく処理することになる日が来るとは思わなかった。 さっきまでの恥ずかしさは怒りへと変わり、その分集中することができなくてなかなか達せなかった。 1コマ目が英語で…2コマ目数学だっけ、物理だっけ、どっちでもいいか。 そんなことを考えながらただの行為である自慰は、1度達しただけで満足できた。 紙で拭き取り、小さく溜息をつきながら個室を出た。 今から行けばどうにか2コマ目には間に合いそうだ。特に勉強熱心なわけではないが、塾へ早く行こうと足取りは軽かった。

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