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いいけどね!?

…………。何これ。 「あ、優斗。おはよ。」 「え、あ、うん。おはよ。」 こんにちは。優斗です。 そろそろ自分でも分かりはじめました。 俺って不憫枠なのかもしれない…………と。 結局あのあと2人は教室に帰ってこなくて、 入学早々何日も休んだり、帰ったりするもんだから先生やクラスメイトも騒ぎ出し、それを必死に誤魔化し、何事も無いように務める俺。 加えて、失恋した礼を慰め元気づけ、電話が繋がらないと怒る千花ちゃんを鎮め、またしても誤魔化し何事も無いように務める俺。 あっれー??おかしいな!? 俺、自分で、元気で明るくて可愛い(不本意だけど!)そーゆーキャラだと思ってたのに! そんな俺の奔走を知ってか知らずか、 いや!知らずに!! 2人で登校して幸せオーラを撒き散らす千聖と奏。普通に見たらただ仲のいい友達だけど。 いいけどね!?千聖が幸せならいいけどね!? いいんだけど、何かさ、こう、何か………… 誰か褒めてよ。俺も頑張ったのに!! そんな感じで脱力感に浸っていると千聖が声をかけてきた。奏を探して見ると女子に囲まれていて手持ち無沙汰にでもなったのかなと思ったけど 「優斗。百面相してるぞ」 ふっふっふー。誰のせいだろうね!? 「……千聖。えっと……あ、おはよ。」 「さっき言った。」 「そうだっけ?」 「ふぅ、………………優斗。ありがとな。」 「え?」 「優斗が居てくれて良かった。」 あの照れ屋で口下手でツンデレ(本人全て否定)の千聖が。 …………うん。俺も千聖が居てくれて良かった。 ん?…………ん!? って!!ちっがーーーーう!!! 何この展開!?違う!!そんな友情の確認みたいな!そんな場面じゃなーーい!! いいけどね!?千聖が幸せならもうそれでいいけどね!? やっぱり俺って不憫枠なのか。

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