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第3話 君は誰?
「お前、こいつの代わりにオレ達の暇潰しになってくれんの?」
リーダー的な奴がニヤニヤ笑いながら俺に近寄ってそう言うと俺の左肩を掴んで腹を思いっきり殴ってきた。
ヤバっ、体調悪いから避け損ねた。
「ぐっ・・・。」
確かに思いっきり殴られた。
でも腐ったオヤジより威力が弱かったおかげでそれ程のダメージは無い。
俺は面倒くさいから痛がるフリをしていた。
「日野、イキナリはダメじゃん。」
「いや、俺イキナリはしてねぇよ。ちゃんと代わりするか聞いたじゃんよ」
へぇ〜。
リーダー的な奴、日野ってんだ。
多分、明日になったら名前忘れてんだけどな俺。
人に興味が無い分、名前も覚える気が無かった。
「で、お前さ。竹田の代わりになるの?それとも此処から出て行くかどっちにするよ。」
「ゲホッ・・・。いいよ・・暇潰しに・・・・。」
どうでもいい。
竹田の代わりとかよく分かんないけど俺なんか・・・・・。
暇潰しに丁度良いんじゃないかな?
泣いたりは出来ないがそれなりに、遊んでやるよ。
殴られるのは慣れている。
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