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第6話 君は誰?
「あれ?・・・。」
目に映る物は白い・・・天上?
あれは夢だったのか?
「あっ! 気が付いたか?」
白い天上を遮り目の前に現れたのはアイツだった。
「・・・・。」
「大丈夫か?俺がわかるか?」
状況が把握できない。
確か3人の生徒が俺をボコってたのだけは覚えて・・・。
あっ、腐ったオヤジ。
腐ったオヤジが言った事を思い出してから俺の意識が飛んだ。
でも何故アイツが居るんだ。
ココ何処だよ?
「優月。気がついたんだな。」
この声は叔父さんだ。
勝治(カツジ)叔父さんは母親の兄で俺が小さい時から可愛がってくれていた。
勝治叔父さんは俺を叔父さんの家族にしてくれた。
父さんと呼ぶのは慣れないから未だに勝治叔父さんと呼んでいる。
「ここは?」
「K病院だ。優月は熱を出して倒れていたらしが・・・。何があったかは熱が下がって元気になってからだ。とにかく今日はここで安静にしていなさい。」
気付くよな・・・。
K病院は叔父さんが働いている病院だもんな。
じゃあ・・・。
バタバタと足音が近づいてくる。
「優月くん!」
ほら、主治医来ちゃったよ。
面倒くさい・・・。
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