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第13話 君は誰?
久遠の腕の中で落ち着きを取り戻して行くと共に恥ずかしさが湧き上がってくる。
俺は無意識に久遠の背中に腕をまわし制服の上着をギュッと握っている事に気付き始めていた。
うわ〜ッ!
恥ずかしすぎだろ。
顔が熱を持ち始め火照りだし自分でも赤くなってるのが解る。
久遠が側に居るとダメだ。
俺、凄く変だ。
「優ちゃん。大丈夫?」
久遠の心配そうな声。
「大丈夫。」
久遠に答えれる精一杯の言葉。
頭の中がグチャグチャ?ゴチャゴチャ?
どうしよう。どうしよう。どうしよう。
この状況どうしたらいい?????
久遠から離れてくれないだろうか?
と思っていたら、久遠の腕の力が緩み俺から離れようとしている。
「ダメ!」
「えっ?」
今、離れたら俺の顔が真っ赤なのが久遠にバレてしまう。
離れようとした久遠を自分から抱きしめて離れないようにグッと力を腕に込めた。
「うん。わかったよ。もう少しこのままでいるよ。」
うわぁ〜。
俺、バカか?
どうしてそんな優しい声で俺に話しかけんだよ。
これ、女の子だったら久遠に堕ちるよな。
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