心翔に会うのが恥ずかしいかもしれない。 昨日学校休んだから・・・・。 やっぱり、会うのが恥ずかしい。 俺が入院した日に心翔とお付き合いする事になった。 人気がある心翔に対して俺は空気的な存在。 そんな俺が心翔と話をしていたら周りはなんて思うんだろうか？ 絶対に心翔は周りの事なんか気にしないで話しかけてくる・・。 イヤイヤ、俺は人が苦手なんだ。 だから周りが俺を何と思おうが関係ないよな。 あっ・・・・。 俺は良いけど心翔が何か言われたら嫌だな。 そんな事を考えながら1年の廊下を歩いていると周りの視線が自分に集まっているのに気がついた。 あれ？ なんか周りが俺を見てザワザワしてる。 「あんな子、1年にいた？」 「可愛いね。女の子みたいだけど私のタイプかも」 周りがそんな会話をしているのが聞こえてくる。 A組の前の扉を開けようとした時にさっきの女の子達の会話で心翔が俺に言った言葉を思い出して扉の前で固まってしまった。 可愛い・・・。 『優ちゃん、可愛い』 一気に体温が上がる。 顔が熱い。