46 / 903
第9話 お付き合い?
教室を出てスグは周りの騒めきも聞こえてきていた。
特に女の子のが多かったかもしれない。
俺は長い時間、恥ずかしいお姫様抱っこされてるような気がする。
それに途中階段降りたり登ったりしていたような・・・。
心翔は俺が重く無いのかな?
目を開けて話しかけたいけど人がいる所でチュウはイヤだしなぁ〜。
まだかな・・・・。
ガラッ!
どこの扉を開けたんだろう?
まだ、目は閉じて無いといけないのかな?
ゆっくりと柔らかな感触のある所に降ろされた。
寝かされてないから椅子かな?
椅子にしてはフカフカしてる?
どこ?
俺が座ってる隣に心翔も座った。
「心配させんなよ。俺、おかしくなりそうだった。」
俺の肩に寄りかかるように額を乗せてくる心翔。
俺は目を開けて心翔の方を見て謝ろうとした。
「心翔・・・。ごめっ・・ウッ・・・。」
『ごめん』と言い終わる前に心翔が顔を上げて心翔の唇が俺の唇を塞いだ。
心翔の温もり優しいキス。
だけどなんだか切ない感じがする。
俺の肩を抱く心翔の手が震えているからかな?
心翔。
心配かけてごめんな。
ともだちにシェアしよう!