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第9話 お付き合い?

教室を出てスグは周りの騒めきも聞こえてきていた。 特に女の子のが多かったかもしれない。 俺は長い時間、恥ずかしいお姫様抱っこされてるような気がする。 それに途中階段降りたり登ったりしていたような・・・。 心翔は俺が重く無いのかな? 目を開けて話しかけたいけど人がいる所でチュウはイヤだしなぁ〜。 まだかな・・・・。 ガラッ! どこの扉を開けたんだろう? まだ、目は閉じて無いといけないのかな? ゆっくりと柔らかな感触のある所に降ろされた。 寝かされてないから椅子かな? 椅子にしてはフカフカしてる? どこ? 俺が座ってる隣に心翔も座った。 「心配させんなよ。俺、おかしくなりそうだった。」 俺の肩に寄りかかるように額を乗せてくる心翔。 俺は目を開けて心翔の方を見て謝ろうとした。 「心翔・・・。ごめっ・・ウッ・・・。」 『ごめん』と言い終わる前に心翔が顔を上げて心翔の唇が俺の唇を塞いだ。 心翔の温もり優しいキス。 だけどなんだか切ない感じがする。 俺の肩を抱く心翔の手が震えているからかな? 心翔。 心配かけてごめんな。

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