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第15話 お付き合い?

なんかフワフワして気持ちが良い。 今何処にいるんだろう? 「あれ?」 「起きたか?眠り姫。」 目の前に俺を見下ろす心翔の顔。 えっと・・・。 あっ! 心翔との行為を思い出し急に顔が熱くなり恥ずかしくてたまらない。 「悪かったな・・・初めてなのに無理させたみたいで・・・。」 心翔は俺の頭を優しく撫でた。 「ぼ・・・僕も寝ちゃったから・・・・。」 僕? イヤイヤ、何故『僕』と言ったんだ? 「俺は、優ちゃんの寝顔見れたから良かったけどね。」 心翔はニッコリと笑ってくれた。 心翔が笑ってくれると凄く凄く嬉しい。 「心翔、好き。僕は心翔が好きだよ。」 「優ちゃん、俺もだよ。ずっと傍に居るから優ちゃんも俺から離れないでくれる?」 僕はゆっくりと起き上がり心翔の胸に顔を埋めて頷いて返事をした。 「僕は心翔のだよ。だから絶対に離れたりしないからね。」 心翔は僕をギュッと抱きしめて頭に口づけをしてくれた。 何故、『僕』と言ったのか今わかったよ。 心翔の前では1人で頑張らなくて良いと思えるから『僕』と言ったんだ。 もう俺で頑張らなくてイイよね。 心翔の前では・・・・僕は素直で居られる。 ありがとう心翔。 僕を好きになってくれて傍に居てくれると言ってくれて心翔。 大好きだよ。

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