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第2話 お付き合い? Side心翔
「譲、俺は今付き合ってる子を大切にしたんだ。頼むからこれ以上その話しはしないでくれ。」
「そんなに大切なのか?向こうから言って来たのかよ。」
「俺からだ・・・。守って大切にしたいんだ。」
譲はそれ以上何も聞かなかった。
「断るように言っておくよ。けど大切な彼女いつか紹介しろよ。」
「あぁ〜。必ず紹介する。」
譲、ごめんな。
本当は今でも紹介したい。
ふと教室が騒めき出しているのに気がついた。
覗き込んでみると俺の目に映ったのは首を絞められている優ちゃん。
それを見た瞬間頭に血がのぼり日野達の元に向かっていた。
譲が何か言ってるけど俺には聞いている余裕さえなかったもう優ちゃんしか見えていなかった。
離せと言っても高山は優ちゃんを離さない。
暴力とかに出るのは好きじゃないが優ちゃんの苦痛に歪んだ顔を見たら高山の腕を力一杯握りしめていた。
俺は高山から優ちゃんを奪い返し自分の腕の中に抱いた。
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