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第9話 再会 Side心翔

優ちゃんは朝から身体中が痛いのか歩きにくそうにしている。 やっぱりちょっと激しくし過ぎたかな? ごめん優ちゃん。 なんか腰も痛そうにしてるけど本当に大丈夫なのかな? 優ちゃんは笑いながら大丈夫と言うけれど大丈夫には見えないんだよな。 それに今日は俺と全く目を合わさない。 俺が違う方を見てると優ちゃんは俺を見る。 俺が優ちゃんを見ると顔を下に向けたり違う方を見たりしている。 でもその時の優ちゃんは顔を真っ赤にしているからきっと照れてるだけなんだろうな。 昼に母さんが作った弁当を2人で食べようと蓋を開けると俺は絶句した。 この歳でキャラ弁て勘弁して欲しい。 ウサギやクマ・・・キリン・・・ライオン。 そっか動物園行けなくなったと俺が母さんに話したんだ。 なんだよこれ動物園の代わりかよ参ったな。 優ちゃんは苦笑いしてるけど嬉しいと言ってくれた。 ありがとうな優ちゃん。 冬空が赤い顔して放課後会わせたい人がいると言ってきた。 俺も優ちゃんも分かったと返事をしたが誰に会わせたいんだろ? あまり感情を出さない奴だが凄く赤い顔していたよな今の優ちゃんといい勝負だよ。 俺が笑ってると優ちゃんが不思議な顔をして俺を見てきた。 「やっと見たな優ちゃん」 俺が頬を軽く抓ると耳まで真っ赤にしている。 「離してよ心翔・・・僕・・・恥ずかしいから・・・」 「うん。俺も照れる」 「うっ・・嘘だぁ〜ッ。心翔余裕な感じがする。僕だけが・・・」 また泣きそうな顔して涙目で俺を見るんだ。 「優ちゃんがそんな顔するから余裕なくなるんだよ」 学校の教室じゃなかったら抱きしめてる所だ。 可愛くて仕方がない。

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