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第1話 4人で

テストも終わり後は夏休みを待つばかり。 夏休みになると心翔と毎日会えなくなるのが寂しい。 「優ちゃん?どうした?」 「えっと・・・もうスグ夏休みだなぁ〜って思ってた」 「夏休みだな。学校ある日と違うから毎日は会えないよな・・・。優ちゃん寂しい?」 「うん。寂しい」 そう言うと心翔は僕をギュッと抱きしめてくれた。 心翔の匂いがする。 この匂いが1番落ち着くんだ。 「また、見せつけるか?」 ウサちゃんと冬空くん居るの忘れてた。 最近、昼休みは屋上に行き4人でお昼ご飯を食べている。 何故ならウサちゃんと冬空くんも付き合ってるからなのだ。 あの日放課後呼ばれて行ったら冬空くんから付き合う事にしたと言われたんだ。 「ウサ先輩。羨ましいからって見ないでください」 僕は心翔に抱きしめられながら向かいに座るウサちゃんを見て言った。 ウサちゃんは顔を赤くしてボソボソと呟くのが面白い。 あの怖い顔したウサちゃんが可愛いのだ。 「なっ・・・。俺だって・・・。冬空と・・・」 冬空くんは聞いてるけどモクモクとお弁当を食べている。 ウサちゃんはそんな冬空くんを見て泣きそうになってるんだよ。 あの2番目に強い男は冬空くんには弱いんだ。

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