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第2話 4人で

「優月くん、あんまり俺の龍を虐めないで欲しいんだけどな」 無言でお弁当食べていた冬空くんがウサちゃんの泣きそうな顔を見て僕に言ってきた。 相変わらず冬空くんは無表情だけどね。 「うっ・・・」 僕は抱きしめられている心翔のシャツをギュッとした。 「冬空、優ちゃんに何言ってんだよ」 冬空くんが僕に言った事にムッとした心翔が冬空くんに言うとウサちゃんがそれに怒って心翔に強い口調で文句を言ってくる。 「久遠、お前こそ冬空になんだ?」 「ウサ先輩。心翔を睨まないで!!」 ウサちゃんなんだよ。 僕の心翔を睨みつけるなんて許せない。 「優ちゃん。落ち着こうか?」 「うん。分かった」 心翔は僕の頭を優しく撫でてくれる。 それだけでウサちゃんなんかどうでもいいやと思ってしまった。 「龍も落ち着けよ」 無表情だった冬空くんが優しく笑ってウサちゃんを抱きしめた。 結局ウサちゃんも冬空くんにギュッってされたじゃん。 冬空くんはウサちゃんに優しいよね。 1番優しいのは僕の心翔だけどね。

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