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第3話 4人で

「夏休み入ったら4人でどっか行かないか?」 ウサちゃんが冬空くんを見つめながら言った。 4人でとかならこっち向いて話せばいいのにウサちゃん。 それだけ冬空くんが好きなんだな。 以前から冬空くんの事を気に入ってたもんね。 僕は1回だけ中学生の時に冬空くんに会ってるんだけど冬空くんは僕の顔を覚えていない。 冬空くんもあの時に比べたら背も伸びて男らしくなっている。 ウサちゃんに話を聞かなかったら忘れていたよ。 「夏って言ったら海?」 心翔がニッと笑ってそう言うと冬空くんもウサちゃんもウンウンと頷いている。 「泊まりとかよくねぇ〜?」 ウサちゃんが目を輝かせながら言う。 「俺、あんま金ない。」 冬空くんがそう言ってため息をついた。 「なら、俺のお義父さんの別荘借りれるか聞いてみるよ。それなら、冬空大丈夫か?」 「遠くないなら大丈夫。」 「電車で1時間、駅から徒歩5分。海は徒歩10分。」 それならと皆んなが泊まりがけの旅行に賛成した。 なんだか楽しくなりそうだよな。 僕、海はいつから行ってないんだろう? 小学5年? お母さんの方の実家から海が近かったから夏休みはいつも遊びに行っていた。 お爺ちゃんは他界してたから夏休みは、いつもお婆ちゃんとお母さんと3人で過ごしていた。 小学6年の時にお婆ちゃんも亡くなったんだよな・・・・。 海は本当に久しぶりだ。 なんか友達とか好きな人と海に行けるなんて凄く楽しそうだよな。 早く夏休みになれば良いのになぁ〜。

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