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第5話 初めて Side宇佐

「クゥッ・・・」 俺は、いろんな感情が込み上げてきて気づいたら涙がこぼれ落ちていた。 「龍・・・」 そんな俺を見て冬空が手首の所で掴んでいた手を退けると俺の涙をそっと拭いてくれた。 「とあ・・・ごめっ・・・・こんな・・・はぁ・・・。泣くつもりじゃ・・・」 「嫌なら無理しなくていいよ。龍・・・まだゆづくんが・・・好き?」 「いやじゃない。ど・・どうして俺がゆづさん好きになるんだよ?」 嫌じゃなくて嬉しくて泣いていたけど冬空は嫌で泣いてると思ってるしゆづさんを好きとか訳わかんねぇ〜事を言い出す。 涙でよく冬空の顔が見えないが苦しんでるのか? でもなんかムカついてきた。 ゆづさんがどうとかマジで腹が立つ。 「言いたい事あんなら言えよ冬空。マジにムカつくからハッキリ言えよ」 冬空は少し戸惑って下を向き暫くすると話し出した。 「龍は前からゆづくんが好きだっと言ってたから・・・・・それにゆづくんがおかしくなった時もあんな顔の龍を俺見た事ないよ。愛おしいって感じだった。だから・・・無理に俺に合わせなくていいよ龍。ごめん、嫌な思いまでしてやる事でもない。なんなら、わ・・・かれ・・・・別れてもいい」 はっ? 別れるだマジない。 ムカついてきた。 俺は冬空を突き倒してサイドテーブルに置いてあるローションを手に取りまだ硬い冬空自身に垂らした。 「龍、止めろよ」 「はぁ?聞こえねぇし殴られたくなかったら動くんじゃねぇよ」 抵抗しようと俺の手を掴んでいた冬空が俺から手を離して両手で顔を覆っていた。 なんだそれ。 俺の顔も見たくないってか? クソッ。 俺はゆっくりと冬空自身を上下に動かす時折切羽詰まった声が聞こえてくるが俺は手を休める事なく動かした。 そしてもう片方の指にローションを垂らすと自ら蕾へと中に入れた。 頭に来てるから痛いとかどうでもよかった。

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