317 / 903

第8話 学校 side心翔

俺は優ちゃんに家に来ないかと聞いた。 優ちゃんが記憶戻ったのを皆んなに報告しないとだめなんだよな・・・・・。 優ちゃんが悩んでるけど皆んなも心配していたんだ。 先に知らせる場所がある。 俺は優ちゃんと一緒に八坂の家に行った。 優ちゃんには家に帰る途中で2人が付き合ってるのを認めてもらった事を説明した。 記憶が戻った事ともう一度見2人で付き合ってる事を報告しようと優ちゃんに話すと小さく頷いた。 2人で報告すると記憶が戻った事で安心されたのか泣かれていた。 そして俺たちの事も認めてくれて幸せになりなさいと言ってくれた優ちゃんのお父さんとお母さん。 認めてもらえて本当に嬉しい。 俺達はその後一斉にメールを送信して記憶が戻った事を知らせると一斉に返信が来た。 やっぱり皆んなが心配してて戻った事を喜んでくれるメールだった。 優ちゃんは本当は会って言いたいだろうけど今からみんなの所を回るにはちょっとキツイ時間だからな。 「今日、母さんとか心輝の実家に行ってて帰り遅くなるらしい。心輝の事気になるか?」 「うん。心翔にはちゃんと言うよ」 大体は心輝から聞いていて分かっているけど優ちゃんから直接聞かされるのは流石に堪えそうだ。 2人で俺のベッドに腰掛けていた。 俺は優ちゃんの手を取り俺の指と絡めて握ると自分の太ももあたりに引っ張って握りしめた。 「話して優ちゃん」 「うん。僕ね心輝とヤッたんだ・・・・・記憶ない時に心輝の事を好きになりかけていた。違う・・・好きだった。ごめんね。心翔・・・僕は・・・・・」 言葉につまり上手く話が出来なくなってしまった優ちゃんをそっと抱き寄せて頭に唇を当てた。 「記憶が無い時の話だろ?今は?」 優ちゃんは背中に回した俺のシャツをギュッと握りしめた。 「心翔が好きだよ」 その言葉に俺はそのまま後ろに優ちゃんをゆっくり押し倒してキスをした。 「だったら気にするなよ。優ちゃん愛してるよ」 俺も心輝から聞かされた時は動揺したがきっと今一番動揺してるのは優ちゃんだよな。 優ちゃんの身体は少し震えていた。 「心翔・・・・・ありがとう。僕も心翔を愛してるよ」 「うん」 お互いに顔が近づき唇が合わさると深い深いキスをする。 舌を絡めて何度も何度も角度を変えてお互いの味を味わいながら今まで以上にお互いを求めた。

ともだちにシェアしよう!