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第2話 動物園
心輝は直を迎えに出てるから今は心翔の家には心翔と僕しかいなかった。
「おいで優ちゃん」
「ダメだよ。もうすぐしたら皆んな来るでしょう?」
「抱き締めるくらいなら大丈夫だよ。それともそれ以上を期待してたの?」
僕はハッとした。
心翔はおいでと言っただけなのに僕はエッチな事を考えていた。
そう思うとなんだか顔が熱くなり始めてきてきっと真っ赤になってるよね。
「ちがっ・・・・違うよ。心翔のバカ」
「へぇ〜。ならそんなに顔が赤いのはどうしてだろうね?」
「赤くない。この部屋が暑いんだよ」
心翔にバレている。
心翔には隠し事が出来ないのは分かっているけどエッチな事を考えてたなんてハッキリとは言えないよ。
「そうだね。この部屋が暑いかもね」
「そうだよ。暑いんだもん」
心翔はクスクスと笑って僕の腕を掴むと自分の方に引き寄せた。
「こんな事したら暑い?」
「平気」
僕は心翔の胸に顔を埋めて心翔の心臓の鼓動を聞いていた。
安心できる。
色んな事があってから1番安心ができるのが心翔の心臓の鼓動を聞くことだった。
よく分からないけど心翔の腕の中に居る事も関係してるかも知れない。
このままだと安心し過ぎて寝ちゃいそうだよ僕。
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