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第6話 動物園
目覚ましが朝6時に部屋中に鳴り響いた。
「眠い・・・」
今日は動物園に皆んなで遊びに行く日です。
待ち合わせは、10時なんだけど僕は皆んなの分のお弁当を作ろうと朝早くから起きました。
1人だと不安なんで春子お母さんにも手伝って貰うようにお願いしたんだ。
最近は、叔父さんとか叔母さんじゃなくて勝治お父さんと春子お母さんと呼べるようになったんだ。
「優月君、おはよう」
「春子お母さん。何時から起きてるの?」
キッチンに行くと唐揚げにする鳥モモ肉とかその他の食材全て下ごしらえが終わっていた。
「なんだか嬉しくてね。朝5時から起きちゃったのよ」
春子お母さんはフッフッフと笑いながら鶏肉に唐揚げの粉をまぶしていた。
「ありがとう。春子お母さん」
「頑張って作りましょうね」
「うん」
おにぎりの具は、シャケ・たらこ・梅・シーチキン。
春子お母さんに教えて貰いながらおにぎりを握っていくと少しイビツな三角になった。
「見た目じゃないわよ。優月君の思いが大切よ。」
「うっ・・・頑張る」
最初は悪戦苦闘していたが最後の方には良い感じのおにぎりを作れるようになっていた。
「このおにぎりは勝治さんに食べて貰いましょうね」
「えっ?ダメだよ。そんな形が悪いのこっちのにしようよ。春子お母さん」
「大丈夫よ。隠れてないでこっちに来てくださいな」
振り返るとドアの隙間から勝治お父さんと桃お姉様が覗き見をしていた。
「勝治お父さんに桃お姉様」
僕は持っていたおにぎりを落としそうになるくらいビックリしてしまった。
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