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第1話 早めのクリスマス

桃お姉様のお願いで頼まれたモデル。 クリスマスの企画らしくて雑誌には載せないが店舗などに見せる資料にするみたい。 資料にするならと引き受けたんだけど良く考えたら凄く重要な事だよね。 僕達のメイクや衣装を見て判断するんだよ。 やっぱり色んな人が見るんだからモデルも大切なんだよね。 僕達が衣装をダメにする事もあるんじゃないかと思ったら最近寝れなくなってきたんだ。 そんな事を考えていると約束の撮影の日になってしまった。 撮影前日は、限界がきて爆睡が出来たから目の下のクマさんは少しだけ居なくなりました。 「優月は寝てなかったの?クマが居るじゃない」 少しだけ怒り気味の桃お姉様。 「だって・・・・・・」 僕が下を向いて塞ぎ込んでいると佐倉さんが僕に気を使ってくれた。 「桃さんの腕なら平気じゃないですか?」 「大丈夫だけどやっぱり可愛くしたいじゃない?」 「そうですけど優月君もだけど直君も可愛くなりますよ」 直も可愛いよ。 まだ直は傷が癒えてないから心配なんだよ。 でもね11月中旬くらいに期末テストがあるから直に無理はさせたくないと言って10月最後の週の土曜日に撮影をお願いした。 僕ら待ちだったのでかなり撮影が遅れたスタートになっていると聞かされた。 今回雑誌に載せている撮影は9月に終わっていて早かったらもう秋冬物のデザインで書店に並んでいるらしい。 もう撮影終わってるならその人達のを使えば良いんじゃないと桃お姉様に言ったら怒られた。 僕が女の子の姿になるのが嫌なのが本心。

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