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第3話 僕は心配 Side心翔
あの日、俺は家の前で後ろから口を塞がれて白いワゴン車に引きずり込まれた。
何か薬の様なものを嗅がされてから意識が飛んでしまった。
煩いな・・・・・誰が騒いでる?
喘いでるのか?
とにかく煩いんだよ。
意識がゆっくりと戻ってくると同時に喘いでるのが誰だか分かった。
「お目覚めですか?心翔君の中は狭いですね。ようやく指が3本入りましたよ」
「うあっ・・・。いっ・・・・・痛い」
「おかしいですね。薬が効いているはずだから気持ちイイのでは無いですか?」
俺は何をされてる?
まだ意識がボヤけて身体には力が入らずフワフワした感じだった。
「あっ・・・・ううん」
「もう痛く無いですよね。良い顔になってますよ。誘われてるみたいだ」
さっきから何を言ってるんだコイツ。
そう思うと同時に身体中に電流なような刺激が駆け巡った。
「ああっ!!!!!!!!」
「ここですよ。心翔君の感じる場所だ。指を食べてるみたいにヒクヒクしてきましたよ。もっと感じれますよ」
「や・・・やめっ・・・うあっ!!!!!!」
ソイツは俺の中の指を感じる場所にグリグリと擦り付けてくる。
その度に身体中に電流が走りめぐるみたいな感覚に陥った。
なんだこれ?
怖い。
「そろそろ柔らかくなって来たので心翔君と1つになれますね」
1つになる?
俺の中からゆっくりと指が抜かれていく痛くはなかったが気持ち悪くて吐きそうになっていると今度はそこに硬いものが押し当てられていた。
仰向けのまま身体の自由が効かない俺はまるで人形のように奴のされるがままになっている。
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