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第11話 好きな人 Side正臣
「後悔しても知りませんよ。久登」
俺が久登の耳元で意地悪く囁くと身体をもう一度ビクリとさせた。
「後悔なんかしませんよ。望むところです正臣。僕がいつから正臣の側に居ると思っているのですか?」
「そうだったな。だがこれから先は止めろと言われても俺は止まりそうにないがそれでも良いのか?」
「はい。大丈夫です」
「参ったな・・・・・・久登。好きだ俺の全てをお前にやる」
「正臣・・・好きです」
久登が俺の肩に唇を当てて擦り寄ってくる。
「可愛すぎだ久登。少し待ってろ」
ベッドサイドのテーブルの引き出しからローションボトルとゴムを取り出すと久登が不思議そうな顔をした。
「それは?」
久登はローションボトルを指差して聞いてくる。
「男同士のやり方は知らないのか?」
「なんとなくは、後ろの穴を使う事しか・・・すみません」
「久登が痛くない様にしないとダメだからこのローションを使うんだ」
「なんだかエロいです」
顔を真っ赤にして俺を見つめてくる久登。
「それから、こうやって使うのも良いかな?」
俺は久登を向かい合わせにして座らせると互いの自身にローションを垂らして手にもつける。
俺自身と久登自身を握るとゆっくりと先から扱いていくと久登は身体を仰け反らした。
「あっ・・・。ううん・・・・」
久登は恥ずかしいのか声を出さない様に両手で口を塞いでいた。
「声を聞かせてくれ久登」
久登は首を左右にフルフルと振るが俺が激しく上下に擦ると耐えれなくなったのか指の隙間から甘い声が漏れだした。
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