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第16話 忘れてた誕生日 Side直
「心輝、ごめんね。いつもと違うからビックリして・・・少しだけ怖かったのでも大丈夫だから心輝を僕の中に頂戴・・・・」
僕は背中に腕を回して抱き締め返した。
心輝は僕の肩に頭を乗せると小さく頷いた。
「優しくしてやりたいけどまた抑えが利かなくなるかもしれない」
「心輝、もう平気だよ」
心輝が凄く僕を求めてくれているのが分かったから怖くないよ。
心輝が優しく抱いてくれていたのは僕を怖がらせない為だったんだよね。
「無理はするなよ。相手が俺でも前に襲われてるんだ。怖いはずないだろ?」
「へっ?あっ・・・」
ずっと優しくしてくれていたのはあの時の事が後だからなんだ。
「直?」
「あの・・・・・・僕、心輝に言われるまで忘れていた。怖かったのはいつもと違う心輝で強引な感じが怖かっただけで・・・・・・心輝が僕を求めてくれているって分かったから怖くないよ」
僕は怖くないよ。
心輝が怖い記憶も全部忘れさせてくれたんだからね。
僕は心輝の背中に回していた腕を胸の辺りに置いて心輝を押したら後ろ向きに倒れていった。
心輝は何が起きているか分からないといった表情をしていました。
僕はそんな心輝を見ながらゆっくりと心輝自身を僕の中に迎えていきます。
心輝自身を僕の中に全部収めると心輝がようやく理解できたみたいで戸惑った表情になりました。
僕の中は心輝でいっぱいになりそれだけで僕自身が弾けてしまいそうです。
心輝の大きくて熱いよ。
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