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第18話 回復 Side正臣

その後、俺も知らない間に寝込んでしまい様子を見に来た聖先生に見つかってしまい笑われた。 聖先生も優月の担任と恋人同士なので理解はしてくれている。 ただ医師としては退院してからにして欲しいなと言われた。 「その様子だと明後日くらいには退院してもいいよ」 「本当ですか?良かったな久登」 「うん。嬉しいよ正臣」 「但し、まだ本調子ではない無いと思うから激しいプレイはしない様に良いね」 激しいプレイって・・・・・・・。 「わかりました」 「よし、この事は3人の秘密だ。バレたら俺も怒られるからな喋るなよ」 「遥先生と顔は同じなのに、性格は全く違いますね」 「遥は固いんだよ。俺があの家では異種なだけだ」 そう言いながら手をヒラヒラとさせて聖先生は病室を出て行った。 「皆、良い人だね。正臣」 「そうだな、俺は優月達に出会えて良かったと思っている」 「僕もこの事件が無かったらきっと優月君達をまだ警戒していたと思う。後ね正臣をもっと身近に感じれて凄く幸せな気持ちになれたんだ」 「俺もだ。久登無しに俺はダメだと思った」 久登の額に自分の額をつけて微笑むと久登は俺の腕を握りしめて頬を赤らめてハニカンだ。 こんな久登が可愛くて素直になってくれた事が俺は嬉しかった。 これから何があっても久登を手放さない。 愛してる久登。

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