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第27話 バレンタイン

家に着いて心翔は僕の家に泊まる事になり夕食を食べた後部屋に入って忘れた紙袋を手渡した。 「ありがとう。優ちゃん」 「うん。なんかごめんね。せっかくの初めてのバレンタインなのに色々と・・・・・・ごめんね心翔」 「優ちゃんといたら飽きないから大丈夫だ。あやまんなよ。優ちゃんと再会してから色々と有りすぎて少しの事じゃあビックリしたりしない。大事な優ちゃんが目の前で何かされたら別だけどな」 そう言って心翔は笑った。 そうだよね。 心翔と再会してから色々あり過ぎて凄く心翔を傷付けたりとかしたもんね。 僕は心翔と平穏に暮らしたいのに父親の事件以降、いろんな事に巻き込まれているような気がする。 それに僕だけではなくて周りにも影響してしまう。 「また、僕が居るからダメなんじゃないかとか僕が居るから巻き込むとか考えて無いよな?」 「ウヴッ・・・ちがっ・くて・・・ダメとは思わなくなったけど巻き込むとかは考えていた」 「巻き込まれてるとか思ってない。だからそんな事考えんなよ。俺は優ちゃんと居れるだけで幸せなんだ」 心翔は優しく僕を抱きしめて唇にキスをくれた。 ありがとう心翔。 「僕も心翔の側に居れて幸せだよ」 「これからもずっと一緒だから安心して俺に抱かれてろよ優ちゃん」 心翔はそう言って首にチュッと音を立ててキスをした。 「ちょっ!もうっ、良い雰囲気だったのに最低だよ心翔」 「怒った顔も可愛い。紙袋の中身て良い?すごっ!ちゃんと俺の好きな色でラッピングされてる」 心翔ってこんな感じだった? でも僕の大好きな心翔には変わりない。 大切な僕の大切で大好きな人だよ心翔。

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