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第5話 もう少しで
また皆んなで何処かに行きたいなと思っていると冬空君が何か思いついたように話し出した。
「また皆んな春休み遊びに行かないか?」
「なんだ冬空?急にどうしたんだよ」
「龍、俺なずっと考えてたんだ。まっ、2人でもいいけどみんな集まってとかなかなか出来なくなるじゃん。だからどうかな?」
「いいな俺は賛成。冬空」
「うん。ありがとう心翔。」
冬空君は凄く嬉しそうに笑う。
冬空君は心翔にはあんな顔するの?
心翔も冬空君には、いつも信頼していると言うかなんか2人だけの空間があるんだよ。
そりゃ、親友だしそれは理解出来るけど僕には冬空君を見るなとか色々言うのに心翔だってなんだよ。
「妬かない優ちゃん」
「はあっ?妬いてないしなんだよ。知らない!僕も賛成。トイレ行ってくる」
思いっきり立ち上がり勢いよく席を離れようとして椅子を倒してしまいクラスの皆んなの注目を浴びた。
うわぁ〜。
僕、恥ずかしすぎる。
心翔は隣で笑いを堪えて下を向いている。
なんだか余裕な心翔が羨ましいよ。
僕は少しの事で不安になったりするのにどうしたら落ち着けるのかとか考えながら倒れた椅子を元に戻して教室を出た。
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