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第2話 ある日の出来事 Side心翔
心輝と2人でお互いソワソワしながら2人が来るのを待っていると2階に居たのか階段をバタバタと駆け降りて来る音が聞こえて来た。
この足音は竹田では無いと分かるそれは怒りに満ちた音に聞こえるからだ。
バタン!
勢いよくリビングの扉が開くとそこには顔を真っ赤にしてスカートを両手で握りしめる優ちゃんの姿があった。
髪は肩までの薄いブラウン系で毛先はクルンクルンと縦巻きなのか?
目元は付けまつ毛を少しだけされていて目が大きく見えていた。
普段から大きい目をしているのに付けまつ毛をしてメイクをするともっと大きく見える。
「心翔!」
俺は優ちゃんに引き寄せられる様に歩み寄って腕の中に優ちゃんを閉じ込めてしまった。
こんな可愛い優ちゃんを誰にも見せたく無い。
このまま俺の腕の中に閉じ込めておきたい。
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