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第3話 ある日の出来事 Side心翔
「あ・・のぉ〜」
「何?竹田も居たのか悪い」
優ちゃんにだけ気を取られていて直ぐ後ろに竹田が居たなんて気づきもしなかったが竹田も竹田だで普通にその辺の女に比べたら可愛いかもしれない。
心輝も竹田を見たら絶対に同じ様な事をするはずだ。
「ソファに座ろう優ちゃん」
「うん」
「やけに大人しいけど何かあったのか?」
優ちゃんはソファに座るとフィッと俺が居る逆の方に顔を向けてしまった。
これは、ご機嫌が悪いかもしれない。
「優ちゃん、今日の予定は決めたか?」
「決めた」
「こっち向いて話をしよう優ちゃん」
頭に軽く手を置いてなだめる様に話し掛けるがそれでも優ちゃんは俺の方を見ようとしない。
でも優ちゃんの耳が真っ赤になっている。
これは機嫌が悪いんじゃなくて女の子の姿をしているのが恥ずかしいんだろうな優ちゃん。
確かに俺が優ちゃんだったら同じ態度を取るかもしれない。
それでも俺は可愛い優ちゃんの顔が見たい。
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