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第4話 ある日の出来事 Side心翔
「優ちゃん、俺の事が嫌い?」
「ちがっ!好きだもん」
慌てて俺の方を見る優ちゃんがとても可愛く見える必死に否定して恥ずかしくて顔を背けてたことすら忘れてるんだと思うと愛おしくて狂いそうになる。
優ちゃんの腕を引っ張り自分の腕の中に収めて頬に唇を当てると優ちゃんの身体から力が抜けていくのが分かる。
この場で押し倒したい衝動にかられるがまだこの後の予定があるからと俺は我慢した。
「さて、そろそろ出掛けないか優ちゃん」
「うん」
今日は優ちゃんが暖かくなり始めてるからと公園でゆっくりと過ごしたいと提案して来た。
確かに目まぐるしく色んな事があったから2人でゆっくりと過ごすのも悪くないと思い賛成したのだ。
けれど女の子の姿をさせられたらゆっくりと出来ないかな?
2人で手を繋いで公園まで歩く道のりは穏やかで心地よかった。
他愛もない話をしながら道端に顔を覗かせているツクシやタンポポに目をやり春だねと笑う優ちゃんの笑顔がキラキラしていて眩しく感じた。
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