2 / 61

第2話 カッコ悪いし、未練もタラタラ

このとき俺はもう自暴自失していた。 有名名門男子校を卒業して、美人な彼女にも恵まれて順風満帆だった。 男子高校ではイケメン2位をもらうくらいだった僕が……あんな美人な彼女ゲット出来るチャンスなんて、もうないかもしれないのに。 俺の人生は終わったんだ。 未練も全くない。 俺はわざとバイクのハンドルをきって反対車線に出た。 このまま車と衝突して死んでやる。 さよなら、父さん母さん。 さよなら、愛犬のファング(シベリアンハスキー)。 さよなら、別れた年上の彼女、希恋(Fカップ)。←巨乳好き すると目の前には……大型ダンプカーだって?! これは俺ひょっとして、遺体が木っ端微塵ンンンっ??!! 「ひぇぇぇぇぇぇっ!!こんな死に方いやだぁぁぁ」 俺は咄嗟にハンドルを再度きって、ガードレールに突っ込んだ。 ガードレールに衝突してから、俺の身体は痛いというよりも熱かった。 そして、遠くで……救急車の音が聞こえた気がした。

ともだちにシェアしよう!