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第7話 噂の王子様 7
すると先生は「顔を上げろ、七瀬」と言うもんだから直ぐに上げた。
「早すぎだろ。反省しろ!」
「痛いっ!」
「邪魔だから席に戻れ」
頭を小突かれ、邪険に扱われつつ席に戻された。
そんな俺の様子を見てクラスメイトがクスクス、アハハと笑っている。
恥は掻いたが、まぁこの難局を乗りきったのだから由としよう!
フフンッと情けなくも晴々しく思いながら黒板に視線を向けると、何だか落ち着かない視線を受け取った。
右の頬に突き刺さる、この視線は…誰だよ、まだ俺の失態を小バカにしてるヤツは!?
何となく顔を巡らせてみると…。
「!!?」
バッと顔を戻した。
王子が見ていた…俺を…何で?
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