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第28話 穴、空いてます
神が摘まんでる白いシャツもだが、履いてるパンツもスタンプされていた。
これは、クリーニング確実だ。
お金持ってないけど、母さんに頼んで…、
「弁償してくれるよな?」
は?
「飼い主なんだから、責任とれよ。当たり前だろ?」
「…クリーニン、」
「弁償しろ。ちなみに、そこのバカ眉毛犬。興奮してシャツ飛びついたから破れてるし」
「えぇーーーーーっ?!!!どどどどどどこ?!」
俺が慌てて近づくと、神は「ん」と見せてくれた。
「うげっ」
確かに。
そこには、爪が引っ掛かったのか僅かだけれど穴があった。
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