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第30話 悪魔に見えました

でも値段おかしくないか? どういう計算なんだ。 俺の疑問が顔に浮かんでいたらしい。 神が呆れた表情で、高い位置から見下ろしてきた。 「おまえの服は何処のヤツか知らねぇけど、俺の服は一応ブランド品なんでね」 ブランド…高校生なのに、ブランド品とか?! 贅沢か!贅沢生活してんのか?! そしてそれが似合ってるし、シンプルなのに高級に見える。 なんでだろー? 俺が着ても安物着たアホみたいに見えるんだろうなぁ…。 「七瀬もえ」 ボケーとして遠いところへ意識を飛ばしていると、神が顔を近づけてきた。 「ハジメだって言ってんだろっ!!」 「シャツ二万、パンツ八万で、合計十万弁償よろしく」 神の顔が、悪魔に見えました…。

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