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第32話 元凶
愕然としている俺の足元で、ハッピーが心配そうに見上げていた。
それに気がついた俺は、思わず抱きつく。
「ハッピー!!」
どうしたらいいんだ!
十万とか大金、俺生まれて一度も見たことない。
あと、お小遣いなんて月に八千円だから月末の今あるのは千円と小銭が少し…。
まさか両親に十万とか貸して欲しいなんて頼めないし。
こんなことなら、新聞配達でも何でもやっとけば良かった!
あと、お小遣いも貯金しておけば良かった。
後悔先に立たずとは、このことか。
慰めるようにハッピーに頬を舐められた。
なんて優しいんだハッピー!!
まぁ、よくよく考えればハッピー、おまえのせいなんだけどな…。
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