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第49話 荒れそうな予感

全員が席に着いたのを確認して、HRが始まった。 俺はさっきの神の話が気にはなったけど、それよりも何か言いたげに何度か振り向いた健太が気になった。 だから目が合うと『あとで話す』と口パクして伝えると、『OK、分かった!』と頷いてからは前を向いて落ち着いた。 まぁ、かといってクラス全体は何やらソワソワしているけど、もう気にしないでおこう。 気にしても仕方ない。 このあと、荒れそうな予感をヒシヒシ感じてはいるけど、もう覚悟を決めて過ごす。 きっと朝、神が俺に話しかけてこなくても昼の席取りをした時点でバレるのは確実で。 そう。早いか遅いかの違い。 それに今回、別に神と仲良しな親友ポジションにつくとか、そういう話じゃないしな。 簡単に平たく言えば…パシリ?なワケだから。 俺、この年で借金持ちか~…なんか虚しい。 借金だけはするなと、両親には言われていたのに。 ごめんなさい、パパン、ママン! こうなったら真面目に働いてコツコツ返済するのみ!! ひとり机で決意をあらたに、百面相しながらガッツポーズする俺に(やっぱアホ)という視線が雇用主から投げつけられているとは、思いもしないのだった。

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