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少女漫画好きで何が悪い!
「亜美っ、今一人だろ?」
「えっ、うん」
「一人じゃ寂しいだろ。俺が付き合ってやるよ」
「ふぉーー!。アキラカッコイィ!」
俺、橘 龍馬。十七歳現役高校二年生は、何を隠そう少女漫画が大好きだ。
しかし、友達にこの事を言える訳でもなく、今までずっと隠してきている。好きでもない少年漫画をリサーチして皆に合わせるのも、結構大変なもんだ。友達と話している間にあっちら辺で女子が新刊の話してて、こっちの話聞いてなくて怒られることもしばしば…。
しかし、俺は少女漫画を諦めたりはしない!。何てったって、この世界観が好きなのだから。ありがちなシナリオで、不幸な少女がイケメンモテ男に告白される。それが、最高である。
逆に何故少年漫画のような汗臭いものを世の男子、または一部の女子が好むかがよく分からない。断然少女漫画の方がいいに決まっている!。
何故俺がこんなにも少女漫画が好きかというと、家族構成に原因がある。母さんはなんと二度の離婚を果て、今は独り身である。俺は二人目の旦那の息子であり、長男である。そんで、一人目の旦那の娘である、姉が二人。俺と同じ父の妹が一人。そこに母さんも加わるから、計四人の女に囲まれて生きてきたのだ。小っちぇ頃は四人も子供がいるし、まだ働ける歳でもねぇから母さんが一人で仕事掛け持ちしてくれて、やっと食いしのげていた感じで、金の余裕がある訳もねぇから、男一人に対して漫画を買ってくれる訳もなく、テレビもねぇから姉貴が読んでた少女漫画を興味本位で読んだら、ハマっちゃったわけだ。その事は家族は認知済み。もちろん、服は男ものだぞ。さすがに女には、なりたくねぇからな。今では、家族の誰よりも少女漫画には詳しい。
最近気に入ってる作品は「いちごはお好き?」という、主人公の佐々木 いちごがバイト先の富岡 大輔にアップローチをしていくストーリーとなってある。その新グッズが今日、我が家に届くのだ!。現時刻は予定範囲時間である。いつでも、ばっちこいだ!
すると、インターホンが鳴った。俺は急いで部屋を飛び出し、玄関を開けた。
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