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1章【繁栄と没落】
ーー時は遡り2年前。
とある王国、
王都【メジエール】
メジエールは水の都と称されており、国の周りは海で囲まれている。
国の中心にある大きな噴水からは次々と水が湧き、街中には水路が張り巡らされている。
その水の恵みを得て多くの食物が育ち、緑と青の素晴らしい自然が広がっている。
水や食料を目的に多くの国が貿易を持ちかけるが、門は閉ざし、国は鎖国状態。
国内だけで十分に生活できるほど街は潤い、
世界で1番温厚で平和な国とも言われている。
そしてこのメジエールを支配するのは、
ランベリク家という由緒ある一族だった。
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