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第29話

何かと思い目を開くと、 目の前には5匹の狼と、その狼につないだ鎖を持つアルベールの姿があった。 何をする気なのか全く読めず、アルベールの顔に視線を移すと、アルベールは鎖を掴みながらまた椅子に座った。 「答えが決まらないようだから、特別に両方体験させてやる」 「な…、なにするの……?」 「その狼はペリグレットの優秀な犬だ。 だが、雌がいないものだから発情して使い物にならない。 だから、そいつらの性欲処理、おまえにさせてやるよ」 「え…、ま、待って…!嫌です!!ひっ……」 鎖を手放された狼はハッハッと呼吸を荒げ、シエルの足先をペロペロと舐めた。 シエルはアルベールの言葉が理解できず、自分に迫る狼に怯えて頭が混乱し、恐怖でガクガクと体を震わした。 「安心しろ。そいつらは俺の命令には逆らわない。噛んだら殺すと言ってある」 「ゃ…やだっ……!怖いっ、怖い、嫌だ!!」 狼はシエルの服を噛みちぎり、曝け出された下肢をベロベロと舐め始めた。

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