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17 〜 シップヂェッ 〜 ちょい※

「では!採用人数を増やせば問題ないのですよね?お願いします!!契約して下さい!」 「でも…」 「「「「お願いします!!」」」」 断りきれなかった。 しかも給料も破格で月に60万… 性的サービス込みじゃないよね? こんな所でそう言う事はない、と言われて安心して契約成立。みんなの食事が終わったら契約書にサインだ。 給仕係なのになぜかお昼を分けてもらった。拝まれるわお供えもらうわでまたしても気分は生き仏です。こう言う生き方もあるんだろうけど。 契約書を見ると、やっぱり文字は読めなかった。でもなぜか数字だけは分かる。見たこともない形の数字なのに、ちゃんと理解できる不思議。 今のところ必要ないけど、これなら計算できるなー。 「税金はどうなっているんですか?」 「税は1人あたり5万タバルを領主が毎年集めて国に支払います。」 住民税タイプか。 にしても安い。そんなんで公務員の給料やインフラ整備ができるんだろうか? そのうち聞いてみよう。 「あ!さっきの人にクビ取り止めの連絡は?」 「大丈夫。もう連絡が行っているはずです。なんとお優しい…」 優しいとかじゃなくて、余計な事で恨みを買いたくないだけなんだけど。おれが呑気に料理を食べている間に他の給仕の人が知らせたそうだ。 さっそく明日からここで仕事。 朝食を食べたらここへ来て身だしなみを整えて昼食の給仕。終わったら賄いを食べて夕食の給仕。 …間は? 休憩って…長すぎるでしょう!! その時間になにかする事、見つかると良いな。 あ、ジェミルの引越し… まぁ、今夜話せば良いな。 「…と、言う事で仕事が決まったよ。」 「そうか。商人ギルドなら安心だな。」 「でも、聞いた限りじゃ暇そうでさ。」 贅沢な悩みだけど…それなら字を習ったらどうかと提案してくれた。 そうしたらキャリアアップもできるかな?容姿で選ばれる仕事なんて数年でお役御免だろうしね。 キスしてきたヒューリャが跪いて何でもしますって言ってたから教えてもらおう。 それで、買って来てくれた夕食を食べながら目を合せようとしないジェミルと話し合う事にした。 「ジェミル。おれ、悪い事した?」 「…してない。」 「じゃぁ何でそんなに辛そうにしてるの?」 いくら近くとは言え、明日には引っ越しだ。しばらくは一緒に食事をする事も出来ないし、電話も無いから連絡を取るなら直接行くか伝言を頼むしか無い。今、ちゃんと話し合いたい。 「…その…昨日…、あの…気まずくて…その…」 全く持って歯切れが悪い。 キスして気持良くなってうっとりしてたら放置されたんだけど? 「キスだけでイきそうで…我慢してたんだが…シュシュを触られて…暴発…したんだ…」 「それって…嫌われるような事じゃないよね?」 「…情けないだろう?」 気持ちは分かるけど、シュシュって性器に近いくらいの性感帯みたいじゃない?それならしかたないと思うんだけど。 「おれにはそのシュシュがないから気持良さが分からないけど、ここ触られたくらい感じるんでしょ?」 「うっ…!」 服の上から股間をやわやわ揉む。 ジェミルが恥を告白してくれたんだから、おれもコンプレックスを打ち明けよう。 この機を逃したら絶対、後悔すると思うから。 「恥ずかしい事、無理矢理言わせちゃってごめん。おれさ…今まで誰にも…恥ずかしくって誰にも言えなかった事があるんだ。聞いてくれる?」 「恥ずかしい…事?」 「ちょっと勇気が要るから、いろいろ片付けてからね。」 食器を片付けてお風呂に入って、パジャマとして借りているジェミルのシャツを着た。 「部屋で待ってるから。」 って、これじゃぁこれからえっちな事するみたいじゃないか!! そんなつもりは無いんだけどね! ベッドに座って待ってるのは恥ずかしいからソファで待った。 「ミチル…」 「ジェミル…笑わないって約束してくれる? おれ、知り合いに見られて凄くバカにされて、それから誰にも見られないようにしてたんだ。」 「よく分からないけど…、笑わないって約束する。」 ジェミルに約束させて、深呼吸をして立ち上がった。 そしてシャツのボタンを外し、下着を下げた。 「ミチル!? なっ、何を…?」 慌てふためきながらもしっかりと見ている。 「ここ…の、生え方が…おかしいって…分かる?」 おれの股間は一見パイパン。でも陰茎に隠れるように袋の真ん中にだけふさふさと生えている。このふざけた生え方を中1のキャンプで見られてバカにされたんだ。時間がないからと1クラス全員で入っていた風呂で。 あの時は悔しかったけど、すぐに普通に生えると信じていた。 だけど…陰茎の根本を取り巻くようにうっすらとした産毛が生えただけでそれ以上は変わらなかった。 「かっこわるい、でしょう?」 ジェミルの言葉を使っておれの恥を晒す。 これで無理矢理言わせた事をチャラにしてくれると良いんだけど。 ん?ジェミルの様子がおかしい。 「これの…どこが恥ずかしいって言うんだ!? 誰に見せても恥ずかしくない、奇跡の個性じゃないか!!」 「おれは普通が…ありきたりが良いの!!」 こんな個性要らないよ! 「ひゃぁっ! やっ! なにす…」 ジェミルが突然おれのペニスを咥えて吸い上げた。 触られた事も無い場所を熱く滑る舌で舐られたら、あっという間に完勃ちで…片手で変な生え方をする陰毛を弄ばれるのまでぞくぞくして、イきたくて仕方がない。 「ジェミ…ダメ…こういうの、初めて…だから…ふぅ…ん…」 「だめ?」 「ダメ…も、出る…からぁ…っ!!」 出るって言った途端に強く吸われてすぐに達してしまった。 「早くて恥ずかしい…」 「これでおあいこだ。」 恥ずかしい秘密をバラしたのに… 「だからそれは恥ずかしくないだろう?自慢して良いくらいだ。…あんまり他人に見せたくはない、が。」 …心の余裕を取り戻したようだ。 「聞いたわよ〜!見せて見せて!!」 「エルヴァン!なんで!?」 「そんな事はいいから、奇跡の個性を見せなさい!」 「やだ!」 「やめろ!」 「むぅ…良いわよ!ケチ!」 「あ、エルヴァン、明日からジェミルがここを出るって。」 「はぁ!? なにそれ、聞いてないんだけど?」 「それでね、空いたこの部屋におれを置いて欲しいんだけど、家賃はいくら?」 「…18万タバルよ。」 「じゃぁ、半分で9万タバル?」 「そうだけど…払えるの?」 仕事先を話したらめっちゃ悔しがられた。 エルヴァンは前に面接を受けて落ちたらしい。正直、あそこにいた人達とエルヴァンの違いが分からなかった。 部屋からエルヴァンを追い出してジェミルと2人っきりになると、やっぱり少し恥ずかしい。 「ミチル、今夜は一緒にベッドで寝ても良いだろうか?」 「え!? あ、うん!良いよ。」 これはもしや…? そうだよね。あんなことしてもらっちゃったんだし、ジェミルの事嫌いじゃないし… って、ドキドキしてなかなか寝付けなかったんだけど、何もなく。 ただ同じベッドで寝ただけだった。 おれも抜いてもらってスッキリして寝ちゃったしねー。 ……はぁ。 あれ? おれ期待してる? いや、そんなはずは………

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