結城とは、高1の時にクラスが一緒になった。 隣の席に座っていたのが結城だった。 最初見た時は、女の子かと思った。 童顔で背が小さくて目がクリクリとしている。 これが美少年ってやつかって感じだった。 でも、喋ってみると普通の男の子だ。 普通にカラオケも行くし（声が可愛い！） ヒップホップダンスが上手いし（意外！） 無類の漫画好きだし（それもかなりマニア！） そして俺の事を「かなてぃ」と呼ぶ（そんな呼ばれ方、初めてだ！） そんな、普通の男子高校生だ。 でも、高1の頃は、時々寂しそうな表情を浮かべていたり、学校に来ないことがあったりした。 その期間、彼に何があったのか、俺にはわからない。 でも高2になってからは、ちゃんと学校に来てるし、前より明るくなった気がする。 そして、これは勘違いかもしれないけど、なんか前より色っぽいというか艶っぽいというか…ふとしたときにドキッとさせられる事がある。 で、そんな空を好きだと自覚したときの話をしようと思う。 ✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽ ※空の過去話は「永遠の夏」の方を読んでみてください( ･ิω･ิ)