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続・かなてぃの恋⑩
~金曜日の放課後~
Side かなてぃ
いよいよ結城の家にお邪魔するときがきた。なんか緊張してきたな。
「結城の家って学校から遠いのか?」
「んー、電車で30分くらいかな。ゲームあるからあとで一緒にやろうね!」
結城、なんかテンション高いな。
昼休み中も、「かなてぃがうちにくるの楽しみ」ってずっと言ってたしな。
かわいいな。
そして嬉しい。
なんか胸がいっぱいだわ。
「結城、いつもよりテンション高くね?」
「うん、そうかも。だってかなてぃがうちに遊びに来てくれるんだもん」
笑顔でそんな事言われたら、俺嬉しすぎて昇天しそうだよ。
ちょっと反応を見たくてこんなことを言ってみた。
「結城は本当に俺のこと好きなんだな」
すると結城は、
「急にどうしたの?そりゃ好きだよ」
とナチュラルに返してきた。
好きって言われて嬉しいけど、
これは明らかに友達としての好きだ。
LOVEじゃなくてLIKEってやつだ。
そう考えると切ない気持ちになるな、やっぱ。
LIKEをLOVEにするには、どーすりゃいいんだ!
また無言でうなだれた俺に「どうしたの?」と顔を覗き込んでくる結城。
この鈍感野郎め‥。
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アルファポリスの方がだいぶ進んでいますので、続きが気になる方はこちらをどうぞ♪→https://www.alphapolis.co.jp/novel/79332834/121173825
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