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続続・かなてぃの恋②
教室に入ると、かなてぃはすでに来ていた。
数人の友達と楽しそうに話ししている。
かなてぃの周りっていつも友達がいる。
まぁ当然か。いい奴だもん。
かなてぃに近付こうとするだけで、変に意識してしまう。
ドキドキする。
いつもと同じように挨拶するだけなのに。
もう、しっかりしなきゃ!
ちゃんと笑顔で挨拶するんだ!
「か、かなてぃ、おはよう」
僕はかなてぃに近付いて、なるべく自然に声をかけた。
笑顔、ひきつってないかな…。
「あ、おう…」
かなてぃがこっちを見て返してくれた。
でも、なんかいつもと違う気が…。
いつもなら「おー、空!おはよ!」みたいな感じなのに。
すると、かなてぃが立ち上がって何処かに行こうとした。
まずい、謝らなきゃ。
「あの、かなてぃ、こないだ…」
「わり、俺トイレ行くから」
かなてぃはそう言うと、そそくさと教室を出てしまった。
残された僕はその場にポツンと突っ立っていた。
✽✽✽
アルファポリスの方がだいぶ進んでいますので、続きが気になる方はこちらをどうぞ♪→https://www.alphapolis.co.jp/novel/79332834/121173825
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